「美術は国の精華なり」 [art]
本日の日曜美術館の岡倉天心特集を見ました。
あの短い時間ではとても語り尽くせない人だと思います。
「美術は国の精華なり」
天心は、日本の美術のことだけでなく
もっともっと広く、国のことも想っていたのです。
今、この時代に天心がいたら、
彼は何と言っていたでしょうか。
今、この時代にいてくれていたら・・・
つい、そう思わずにいられません。
彼の言葉から、教えられることが幾つもあります。
彼は「堂々男子は死んでもよい」とうたっていますが、
彼自身、決して聖人君子ではない。そこがいいんです。
そして、絵筆を持たないということですが、
現在、茨城県天心記念五浦美術館で開催中の
所蔵品展では、天心が描いた作品も展示されています。
確か8点ほど天心の作品もあったと思いますが、
これだけまとめて天心の作品が見られるのは
天心記念五浦美術館くらいかと思うので、
貴重だと思います。
また、番組内で、天心が大観、春草を連れて渡米し、
ニューヨークで展覧会を開いた際、
日本では考えられないくらいの高値をつけたら
高い作品から売れたと紹介していて、
展覧会の作品リストが映し出されていましたが、
確か、その作品リストも所蔵品展で展示されていたと思います。
こちらの美術館は、最寄駅の大津港駅から歩くには遠く、
立地に難はありますが、
とても素晴らしい美術館です。
館内からも五浦の海が見渡せますし、
一日中、過ごしていたいくらい大好きな場所です。
再放送は、来週21日(日)夜8時~ですので、
映画を観る前に見ておくと、いいかもしれませんね。
そして、もっと天心について知りたいと言う方は、
こちら、
岡倉天心: 近代美術の師 (別冊太陽 日本のこころ 209)
- 作者: 古田亮
- 出版社/メーカー: 平凡社
- 発売日: 2013/06/27
- メディア: ムック
先月、発売されたばかりのムック本がありまして、
私も持っているのですが、
こちらの本もおススメします。
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