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「地球の上に生きる2014」&広河さんトークショー [odekake]

新宿・コニカミノルタプラザで開催中の
「DAYS JAPAN フォトジャーナリズム写真展
地球の上に生きる2014」に行ってきました。

誌面で見るよりも、より強く訴えてきますので、
見に行けるときはできるだけ足を運んでいます。

シリア内戦、フィリピンの台風、インドの反原発運動、
ロシアの環境汚染など
どれも強く印象に残る写真ばかりですが、
東日本大震災に関わる写真は
やはり胸が痛みます。


そして、14時から始まった広河さんのトークショーは
満席で立ち見も出るほど。

まず、広河さんがお話しされたのは
先日、ニュースにもなりましたが
週刊ビッグコミックスピリッツに連載中の
漫画「美味しんぼ」の中で、
福島第一原発を訪れた主人公らが
鼻血を出したり疲労感に見舞われる描写があり、
そのことに批判が相次いでいる
ということについてでした。

私はその描写のあるお話を読んでいませんし、
批判が相次いでいるという報道についても、
具体的に誰が批判をしているのかわからないのですが、
広河さんがチェルノブイリを訪れて
現地の医師や小児科の医師などに聞いたお話では、
事故直後、鼻血が出て止まらない子どもたちは、
もちろんいたということですし、
疲労感ということで言えば、
いわゆるぶらぶら病は、実際にあるわけです。

ただ、広河さんご自身は50回以上
チェルノブイリへ行っていらっしゃっていても
鼻血を出したことはないそうですが、
球美の里にお子さんの保養に来ている保護者の方からは
お子さんが鼻血を出したお話など出ていて、
ただ、そういうお話を福島で気軽にできるかと言うと
できないんですよね。
でも、保養に来ているお母さん同士、
球美の里ではお話しすることもあるようです。

1Fを訪れてすぐに鼻血が出るということは
私も考えにくいですが、
じゃあ、疲労感や鼻血を出した人がいるというのは
嘘かというと
私は嘘ではないと思います。

実際、関東のある県のお子さんがそれまで
全く鼻血など出したことがなかったのに、
原発事故後のある日、
突然、鼻血が止まらない症状が出て、
原因がわからないお母さんが不安に思い、
沖縄へ避難されたという方もいます。


放射能による健康被害というのは、
なかなか証明できない。
全てを放射能の影響だとも言えないように
放射能との因果関係が全くない、
絶対にないとも言いきれないと思いますし、
言い切ってはいけないはずなのです。

健康被害も、自分が出ないから
みんなも出ないと言うわけではありません。
人の体はみんな違うわけですし、
子どもは特に放射能の影響を受けやすいのですから。

何も漫画も福島が危険だと
言っているわけではないと思います。


何でもかんでも「風評被害を助長する」といって、
ある一面だけを捉えて批判するのではなく
様々な角度から広く物事を捉える視点は
必要かと思います。
そのためには、出所のわからない噂などではなく、
出来る限り信用できる人からの
信用できる情報を得ることだと思います。




さて、トークショーですが、
スライドで様々なお写真を見せていただきながら、
今年3月に3年ぶりにチェルノブイリを
訪れたときのお話や、
その時に測定した放射能と福島で測定した放射能の比較を
来月号のDAYS JAPANで特集することも
お話しされていました。
球美の里のお話もありました。



広河さんのお話を聞いたことがない方は、
お聴きになってみてください。
最後に質問できる時間もあります。

広河さんは、医学者でも専門家でもありませんが、
チェルノブイリの現場を一番知っていらっしゃる
ジャーナリストだと思いますし、
原発推進に関係する医師や学者、専門家たちが
行ってきた隠蔽の歴史、
診察はしても治療はしないという現実を
知っていらっしゃるからこそ、
子どもたちだけでも救おうと
チェルノブイリでも日本でも
保養に力を入れていらっしゃるのだと思います。

医学者や専門家が言っていることが
全て正しいとは私も思っていません。
彼らが言うことをそのまま鵜呑みにして
自分達の力で調べたり検証することなく
報道する報道機関も信じていません。
日本の過去の歴史をきちんと知れば、
どうして彼らを信用できないかわかります。


5月20日発売のDAYS JAPAN6月号の、
世界初・チェルノブイリの今を測定
ー福島の放射能と徹底比較の特集を
ご覧いただきたいと思います。











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