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菱田春草展 〈前期〉 [art]


東京国立近代美術館はポロック展以来かな?


チケットを買う列も並んでいて、
並んでいたら、観賞後の女性が
後期にまた来たいからと、
持っていらした前期までのチケットを
お安く譲ってくださいました。
本当にありがとうございました。


平日でも混んでいるんでしょうけど、
やはり混んでいました。
音声ガイドを聴きながら、
もちろん初めて観る作品もありましたが
知っている作品も間近で観られて良かった。

春草というと黒猫、白猫など、
猫の作品のイメージが大きいみたいで、
グッズも黒猫推しでしたが、
春草は特に猫好きというわけではなかったみたいですよ。

私の中では、一番最初に観たのが
「月」のある作品だったからか
春草というと、
月と海、このイメージが強いです。
実際、五浦にいた頃は、
海の絵をたくさん描いていたようです。

「松に月」、「月下波」、「海辺月夜」など
やはり好きですね。




面白いなぁと思ったのは、
「四季山水」なんかは
病的なまでの細かさが見てとれますが、
「富士山」なんかは、えっ?これでいいの?
なんて思ってしまったりして
(素人の見方なのでお許しください)
そんなギャップが面白かったです。


観る角度、光のあたり方で
鳥の羽根の色が変化して見える屏風もあったり、
そういうのは図録では絶対見ることが出来ないですよね。

でも、「賢首菩薩」の袈裟の描写は、
図録でも拡大して紹介されていて親切です。
遠目ではわからない部分ですもんね。



昨日の仕事で落ち込んで、疲れてもいたし
今日は家でゆっくりしていようと思っていましたが、
「落葉」全5作品が見られるのは
前期(10/13)までということだったので、
行ってきて良かった。



一番最後に展示されていた作品を見ていたら、
涙が出てきてしまいました。


あまりにも早すぎる死でしたが、
でも、短い画業の中で、
本当に全てを絵を描くことに注いできたんでしょうね。

そして、春草が素晴らしい作品を描き続けることができたのは、
春草を支える様々な人がいたのもありますよね。
特に、奥さんの千代さんは本当に貧しかった時も
お子さんたちを育てながら
ずっと夫を支え続けて。



まだ、映画「天心」をご覧になったことが無い方は、
上映会も開催されていたり、
DVDも12/5に発売されるので
ぜひ、ご覧いただきたいです。




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