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映画「あん」 [cinema]

本当に久々に映画を観た。

外は朝から雨。
前日の天気予報でも雨だった。

でも、どんな天候でも
どうしても観に行きたいと思えた映画が
「あん」だった。


日常の中の美しさ、醜さ、寂しさや、
どこにでも、誰の中にもあるものを
私は感じた。


徳江さんの言葉、

「こちらに非はないつもりで生きていても
世間の無理解に押し潰されてしまうことがあります」

そんな思いで生きてる人が
きっとたくさんいるのだと思う。

理解しようとしないで、
表面上や単なる噂だけで決めつけたり
勝手に思い込んで、
自分が正しいと言わんばかりに
自己主張し、人を傷つけても平気でいる
狭い狭い世界で生きる人間の多いこと。
そして、そういう人間たちに傷つけられる人たちが。


比べるものでもないけれど
大切な、見えないものを映し出す所は
映画「天のしずく」に通じるものもある気がした。
「天のしずく」もハンセン病の方との交流が描かれていたし。



時間に追われて、流されて過ごす私の毎日。
風を感じたり、雨の日の匂いとか、
自ら感じようと意識しなければ
何にも気付くことなく過ごしてしまうことの
何ともったいないことか。


気持ちに余裕がないここのところの私は
何も見ようとも聞こうともせずに
過ごしてしまっていた。

「あん」に対して、花や風やいきものなどに対して
徳江さんのような心を持てたら…
限られた時間の中で
自分の現実がなかなか思うようにならないから憧れる。


予告編で流れているので
バラしても大丈夫かと思いますが、

気持ちが溢れ出す千太郎に
徳江さんが掛ける

「店長さん、美味しいときは笑うのよ。」

この言葉の、何と優しくてあったかいこと。
何度見ても、何度も、何度も
必ず涙が出てしまう。



そして、エンディングに流れる
秦基博さんの「水彩の月」が胸の奥に響いて
映画館ですぐに席を立てなかった。


息子とまた観に来たい。
息子に原作の本を読んでもらいたい。




◆ 映画「あん」

http://an-movie.com/



◆ 「水彩の月」

http://m.youtube.com/watch?v=-AgOd8iiiH0




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