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映画「おおかみこどもの雨と雪」 [cinema]

 

鑑賞ポイントで観てきました。

素晴らしかった・・・。

多少、ネタバレしてますので
これからご覧になる方で
お知りになりたくない方は、ご注意ください。

 


 

 

始まって、音楽で涙が。

それから映画が終わるまで
ずっと涙が流れていたと思います。

感動という簡単な一言で言い表せるものでもなく、
何の涙だったのか、よくわかりません。

日本の四季を映し出す美しく厳しい自然風景、
人間社会の現実、おおかみとしての本能、
母の強さ、弱さ、子どもたちの成長・・・
いろいろな要素が織り込まれている映画でした。

奨学金で国立大学に通い、
バイトを掛け持ちしながら一人暮らしをする花。
花が、買い物をするところで、
一度、袋に入った人参を手にするのですが、
それをやめて、1本だけ人参を買います。
こういう細かなところからも、
節約しなければならない、花の生活が窺えます。

そして、雨と雪のお父さんの亡くなり方、
その後が、とても衝撃的だったのですが、
実際にこのようなことが起きたら、
こうなってしまうのだろうと想像できます。

そして、花は頼る人もなく、
一人で雪と雨を育てます。
夜泣きがうるさいと怒鳴り込んでくる
アパートの住人や、
虐待やネグレクトを疑って訪問に来る
お役所の人間たち。
これも今の時代感を感じます。

人里離れた場所で3人で暮らし始めるのですが、
本当に花のたくましさには心を打たれました。
今の自分の状況も重ねながら、
どんな状況であっても子どもは育てていける、
そう励まされたようですし、
心強い気持ちにもなりました。
花のように、どんな時も
つよくやさしくありたいとも思いました。

 

雪のクラスにきた転校生の草平。
彼もまた「そうちゃん」って雪に呼ばれていて、
彼のキャラクターが、息子と重なる部分もあって
楽しめました。

うちのそうちゃんにも、
ぜひこの映画を見せたいと思います。

 

以前、山種美術館に行った際、
初代館長であった山﨑種二氏の

「画の値打ちは作者である画家の
人柄に負うところが大きい」

この言葉が印象的だったのですが、
まさに、この映画も細田監督のお人柄が
出ているような気がします。

 

素晴らしい作品でした。

 

 

 

◆ 映画「おおかみこどもの雨と雪」

 


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コメント 4

kokoro3

大沢さんのファンなので、上映初日に子どもたちだけで、みに行きました。私は勉強があり行けませんでした。
映画の感想は感動したよ、と言っていました。子どもの心にもひびいたようです。
私もいつか観たいな。
by kokoro3 (2012-09-19 18:28) 

nicolas

きっと、「女性の生き方」について描かれているから何か
深い部分で感銘受けるんだと想像しています。
まだ観てないのですが、これは観たい作品です。
細田監督、今日お誕生日なんですよね。おめでとうございます。
素敵な作品を送りだした年の誕生日、きっと一味違いますよね。
by nicolas (2012-09-19 18:57) 

sou

> kokoro3さん♪

ぜひぜひ、DVDなどでもご覧になってください。
子どもは子どもの目線で、母親は母親の目線で、
若い人は若い人の目線で、それぞれの目線で見て
共感できる部分がある気がします。
そして、音楽と自然風景が本当に美しいです。
by sou (2012-09-19 18:59) 

sou

> 師匠♪

す、すみません!ちょこっとネタバレしちゃって。
細田監督、今日がお誕生日なんですか?
ある番組で、制作の裏側を取材していて
アフレコの時に、
わざわざキャストの方がいらっしゃるところへ
監督自ら行って、イメージを伝えたりなさっていて
すごく細やかな心を持った方だなと思いました。
素敵な作品をありがとうございます!と
お伝えしたいです。

大沢さんが演じられた花のダンナさんも
素敵なんですよね。
道端のたんぽぽやお花を持ち帰って、
小瓶に飾ったりして、
結婚するなら、心優しい人が一番です。
by sou (2012-09-19 19:09) 

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