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グリーフケア・アドバイザー2級講座 [myself]

 

グリーフケア・アドバイザー2級講座を受講し、
修了証をいただきました。


グリーフとは悲嘆を意味し、
グリーフケア・アドバイザーとは、
大切な人との死別などで深い悲しみにある方が
悲しみから回復していく(グリーフケア)
そのお手伝い、支援をする存在といった
感じでしょうか。

グリーフケアという言葉を初めて聞いたのは、
心臓移植手術を待ち続けながらも、
あともう少しの所で手術が叶わず、
天使になってしまった男の子の存在が
きっかけでした。

欧米では広く認知されているようですが、
日本ではまだ欧米ほど知られていないかもしれません。

これまでは、看護師さんなど医療に携わる方や、
介護のお仕事をされている方など、
職業上、 命と向き合うことの多い方たちは
勉強されてきたかと思いますが、
東日本大震災以降、
グリーフケア・アドバイザーのニーズが高まり、
注目されてきているのだろうと思います。

私も、今の仕事とは直接結びつきませんが、
これからも、さらに学びながら
もし今後、必要な時に
少しでもお力になれたらいいなと思っています。

 

11時~16時まで、お昼時間や休憩を挿みながら
受講しましたが、あっという間に感じました。
そして、講師の先生方が現場で実際に見てこられたり
経験されてきたお話は、とても勉強になりました。
被災地へも訪問し、活動していらっしゃいます。

重要なお話は幾つもありましたが、 
大切な人を亡くされた方と向き合う時に
私が最も大切だと思ったことは、
その方の気持ちを尊重するというか、
「認める」ということです。

日本人は、日本人特有の悲嘆があり、
いつまでも悲しんでいてはいけないとか
悲しみを我慢することが美徳とされるところがあり、
周囲の人も、悪気はなくても、
つい、「いつまで泣いてるの」など、
悲しみを否定してしまいがちで、
これは日本人独特なのだそうです。

でも、これは、悲しい感情を抑えさせてしまう
ことになり、溜め込ませてしまうということです。

大切な人を亡くした方も、
頑張らなければ、しっかりしなければなど
自分でもわかっていて、努力をしています。
努力をしてもそれが上手くいかない状態が
悲嘆であるのに、そこを否定されてしまうと
悲しみだけではない様々な感情、
絶望、失望、疎外感、孤独感、不安、虚無感、
自責、思慕想起、怒りなど、
本来は、一度、全てを表出することが大切なのに、
表出ができなくなってしまうのです。
男性には多いかもしれませんね。
そうすると、なかなか回復していかず、
数年後、10年後など、
後になって気持ちが大きく揺れ戻ってくることが
あるそうです。

 

では、私たちは具体的にどうしたらよいのか。
実は、話しを親身になって聴くこと。
これだけでも十分なのだそうです。

そして、会話の中で、嘘は絶対にダメ。
わかったふりや、押し付け、同情、
安易な励ましの言葉も良くないそうです。
わからないことは、わからないと誠実に答えながら
共感、共有していくことが望ましいそうです。

ちなみに、
同情は、上から下という視点。
共感は同列の視点。
共有は、共感よりさらに深く、
その人とより近くで共に考えたり
共に行動すること。(と、私は解釈しました)

 

講義の中では、講師の方々が被災した方との
やりとりの中であったお話や
被災した方たちの思いなども聞かせて頂きました。

また、黙祷の時間もありました。

フラッシュバックではないと思いますが、
私は、瞼を閉じ、黙祷すると
津波の映像が残像のように甦り、
無意識に涙が溢れてしまい、
今日も涙を堪えるのに必死でした。

 

今日、学んだことは
あくまで知識として学んだだけで、
これで、自分が誰かを助けられるとも
癒せるとも思っていません。

でも、今まで特別に勉強などしたことはありませんが
被災地で被災した方たちと出会って、
自分がとってきた言動、行動は
それでよかったのかどうかはわかりませんが、
今回学んだ事と、そう遠くなく
間違ってはいなかったのかなということがわかり、
ホッとした部分もあります。

そして、悲しみは時間が掛かっても
いつかは、回復するものなので、
今、悲嘆の中にある人も焦らず、
誰か話せる人がいれば、思いを話したり、
話せなくても、泣きたいときは泣いて、
我慢をしないことが大切です。

 

また、気持ちが認められることで
次へと進めることもあるそうなので、
周囲の方も、
その人の気持ちを、認めてあげる、
あたたかく見守ることを心がけてみて
いただければいいのかなと思います。

 

もし、少しでも
読んでくださった方の何か参考になれば幸いです。

そして、グリーフケアに関心がある方は、
ぜひ、日本グリーフケア協会のHPをご覧になったり
本も出版されていますので、
お読みになってみて頂ければと思います。

 

◆ 日本グリーフケア教会

 

 

こちらは、今回、受講者が頂いた本です。

はじめて学ぶグリーフケア

はじめて学ぶグリーフケア

  • 作者: 宮林 幸江
  • 出版社/メーカー: 日本看護協会出版会
  • 発売日: 2012/12
  • メディア: 大型本

 

 


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