SSブログ

「おなじ空の下で」 [etc.]


第22回FNSドキュメンタリー大賞ノミネート作品
「おなじ空の下で」

http://www.fujitv.co.jp/b_hp/fnsaward/22th/13-466.html


放射能から子どもを守るために
東京、沖縄に避難した親子たち。

いわきから沖縄に避難してきた親子は、
お父さんはいわきで働いているため
離れて暮らしている。


茨城から沖縄に避難してきた親子、
お母さんは、子どもの体調の変化に不安を感じ、
母子だけで避難。
子どもは茨城に帰りたい、友達に会いたいと話す。
でも、避難した人と故郷の人との間には、
物理的な距離だけではなく、心にも溝ができてしまった。
それでも母は、元の暮らしを返して欲しいと
国や東電を訴える集団訴訟の原告の一人となることを決意した。


いわきから東京に避難し、
避難者向けの借り上げ住宅で暮らす母子は、
福島ではお父さん、祖父母と一緒に暮らしていたが
祖父母は福島に残ることを選択。
母子だけで避難。
子どもたちが書いてくれる手紙が心の支えだというお母さん。
女の子が書いた手紙の中に、
「未来にかがやけ 一つのなみだ」という言葉が…。
いっぱい泣いたという姉妹。

沖縄に避難した友人の薦めで
沖縄の「じんぶん学校」に参加。
それまで「こわい、こわい」と
夜泣きが酷く眠れなかったのが
沖縄の海、自然に触れて
夜泣きがなくなり、それまでの様子とガラッと変わったという。



沖縄に避難してきた人たちは
沖縄に来て暮らして初めて沖縄の歴史や、
基地問題、オスプレイの問題など
国に押し付けられている現状を肌身に感じていた。

「こんな気持ちで沖縄の空を見たことがなかった。
オスプレイにしても原発にしても危険とわかっているのに、
安全だと押し付けで事が運んでいく。
今までみたいに見て見ぬふりはできない。」

そんな気持ちもまた、
彼女が国に立ち向かう力になっているようで、
国と東電の責任を追究する集団訴訟の記者会見に参加するため、東京へ行った。
その際、彼女がお守りにしているという
息子さんが書いた詩を持ってきていた。

その詩は、ひらがなで

「ぼくらはあるくみちをえらんだ。
それだけをがんばるちからなんだ。
ぼくらはがんばるゆうきがちからなんだ。
ゆうきをみんなにひろげれば
みんながゆうきをくれるはずだ。
がんばればできるはずだ。
ぼくらはゆめをいいゆめにできるように
ぼくらはあるくみちをえらんだんだ。
がんばればちからがくるはずだ。
がんばるちからがくるはずだ。
がんばれば、がんばれば、がんばれば、ちからがくるはずだ。


そう書かれていた。

女性は、息子さんが、がんばればと
たくさん書いていることから
こんなに頑張らせているのかと思うと、
すごく苦しい気持ちにもなるけれど
私だけが頑張っているんじゃない、
勇気をみんなにあげれば、勇気が返ってくる、
本当にそう思うので頑張っていきたいと話していた。



そして、名護で暮らし続けてきた男性は
基地と原発の問題は、犠牲の構図が同じだと言う。

2012年12月21日
安倍総理が選挙後初めて辺野古移設の方針を示したその日は、
15年前、名護市で新たな基地建設の是非を問う市民投票が行われた日。
名護市では市民が二分され続けてきた。

男性は、

「福島でもお金で解決、名護でもお金で解決という形の中で、
また住民が別れていく。
そういう政治構造は、あのときと比べても何も変わらない。
むしろ悪くなっている。
構造的に全く同じ。弱いところに押し付けるというところ。
じゃあ弱いものはどうすればいいかと言ったら、
声を上げ続ける。」



子どもたちも大人も
みんな、それぞれが様々な事情を抱える中、
抱え込まされている中でも
頑張って生きている。

届かぬ声を諦めずに上げ続けているのは、
大切なものを守りたいから。
守らなければいけないから。


子どもたちは見ている。
大人たちが、何を選び、
何を大切にしようとしているのかを。

本当に大切なことに関わる問題で
何かを決めるとき、
その選択を大人は間違ってはいけない。

子どもたちは見ているのです。



nice!(4)  コメント(0) 
共通テーマ:地域

nice! 4

コメント 0

コメントを書く

お名前:[必須]
URL:
コメント:
画像認証:
下の画像に表示されている文字を入力してください。

※ブログオーナーが承認したコメントのみ表示されます。

この広告は前回の更新から一定期間経過したブログに表示されています。更新すると自動で解除されます。