非情な雨

雨が降っています。

近付く台風。

御嶽山での安否不明者の捜索を阻む非情な雨。

新たに死亡が確認された小学生の女の子は、
誰かに貸してもらったジャケットを羽織っていたそう。

また、亡くなられた方の中には、
自分のリュックをどこかのお子さんに渡し、
お子さんを守ろうとした方も

いらっしゃったとのこと。

物凄い勢いで飛んでくる噴石や降灰、
熱さもあったかもしれません。
息苦しいまま亡くなられた方もいらっしゃるでしょう。

どんなに恐怖で、どんなに苦しかったことでしょう…

そして、ご夫婦とお子さんの3人家族で
ご夫婦だけ登山に行き、お二人とも亡くなられ
登山に行かなかったお子さん一人が
残されてしまったというのも
ニュースで聞きました。



亡くなられた方の無念さ、ご家族の悲しみ、
一人残されてしまったお子さんの気持ちを思うと、
このようなことが本当に防げなかったのか、
やりきれない思いです。


また、生きて戻った方の辛さもあると思います。

命の危険を感じながら、仲間を助けようとしながらも、
命の灯が消え行く仲間を置いて
苦渋の思いで下山せざるを得なかった人たちの心にも
自責の念が残ってしまうかもしれません。


多くの方が悲しみ、苦しまれる姿を見るのは辛いです。

起きないでくれたら一番良いのですが、
きっとこれからも、自然災害は起こってしまうでしょう。
命を守るために、被害を出さない、最小限に抑えるために
今からでもできることは、私たちも専門家の方々も
していかなければなりません。



まだ安否の確認がとれていない方々が
皆さん見つかり、
ご家族のもとに帰って来られますよう、
心よりお祈り致しております。