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BS朝日 竜宮は舞い降りた~1300年の時を越えて甦る薬師寺~甦る白鳳大伽藍・第2部 [etc.]

 

先週の放送の続編。
2003年3月に放送されたもの。

大講堂復興工事に関わる
工事責任者の方や棟梁の方、
瓦職人さんや左官職人さんなどの
お話も聴くことができました。

皆さん、30年前の金堂復興に
関わってこられた方たち。
前総棟梁だった西岡常一さんから受け継がれた、
大講堂の総棟梁、上原政徳さんは
このお仕事を任されていることを幸せだと
仰っていました。


職人さんから、こうしてお話を聴ける機会は
なかなかないと思うのですが、
とにかく、職人さんたちの
仕事に対する姿勢や使命感、情熱、志・・・
とても私のようなものが、
軽々しく言葉で言えないくらい尊いものでした。

創建当時、そのままを再建するということは
まだわからないこともたくさんある中、
手探りで進めていかなくてはならない部分も多く、
大変だったと思います。

大講堂の壁にしても、
土壁の土は焼き物にも使えるような土ではならなくて、
その土を最低3年以上も寝かせたものを使い、
塗っては乾かし、塗っては乾かしを何度も繰り返し
何層にもする。
壁はそうして時間をかければかけるほど、
丈夫になるそうです。

大講堂の扉は檜だそうですが、
工事の最初のほうで削っておいて
しばらく乾かしておかなければならないのだそうです。
木にはそれぞれ癖があり、
乾かしていくと、木の微妙な反りなどの癖が出るため、
木の癖を見ておかないと、組み合わせるときに
ずれてしまったり隙間ができてしまったりするそうです。
棟梁の上原さんが一枚一枚、
木の癖を見定めながら、チョークのようなもので
扉になるその木に、癖を表す印をつけていきます。
木は生きているんですね・・・。

「木組みは木の癖組み」

これは前棟梁だった西岡常一さんの言葉だそうです。

 

それから、大講堂の46本の檜の柱。
1000年持たすためには、樹齢1000年以上の木が必要と
原木を探していたところ、日本とほぼ同じ風土で育った
樹齢3000年の木が台湾にあり、
台湾から持ってきたそうです。


須弥檀(しゅみだん)と呼ばれる
仏様を祀る檀は、白大理石という全く混じりけのない
純白のものでギリシャのものだそうで、
この大理石は全て浄財で賄われているのだそうです。

落慶式の様子も見ましたが、
職人さんをはじめ、多くの人たちの思いが籠められた
大講堂だということがわかります。

 

薬師寺の歴史や、
巨大地震にも耐えてきた東塔の構造の謎についても
取り上げられていて、とても深く掘り下げた内容でした。

昔の人の知恵や工夫を生かした素晴らしい技術を
学ばせてもらう、
そんなお気持ちで取り組んでいらっしゃるようにも
感じました。

とてもいい番組だったので、録画しておきたかったな・・・。
(我が家のレコーダーはまだデジタル対応ではないのです[もうやだ~(悲しい顔)]

大講堂の工事に携わった方の記事を見つけたので
参考までに。

こちら

 

また、ぜひ再放送していただきたいです。




 


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