変わらない体質

 

京都で無免許運転をしていた
１８歳の男性による
痛ましい事故がありました。

救急搬送された先の病院での
マスコミの行動について、
病院の方がブログで綴っていらっしゃいます。

こちら

 

マスコミの取材・報道の仕方については、
以前、松本サリン事件で
容疑者扱いをされ報道された
河野さんのことが大きな問題になりました。

その事と今回の件とを
同列で語ることは適切ではないとしても、
被害者や、そのご家族に対し、
全く配慮のない取材や報道の仕方は
結局、河野さんの時のことから
マスコミは何も変わっていないし、
学んでいないのではないかと思います。

少なくとも私は被害者や、そのご家族の
何もかもを知りたいだなんて思っていません。

それに取材だから何でも許されるわけではありません。
人として、入ってはいけない領域、
触れてはいけないことだってあると思います。
そこをお構いなしに土足で踏み込むことは
記者やカメラマンといった職業人である前に
一人の人間として、一旦立ち止まって
本当にしていいことなのかどうか
考えるべきでしょう。

人の気持ちを考えるなどの、
想像力が欠如している人に、
多くの人に正確に物事を伝える仕事など
できるのでしょうか。疑問です。

事件や事故で被害に遭われただけでも
体だけではなく、心にも大きな傷を
受けているのに、
許可もなく無断で取材するマスコミは
さらに被害者の心を傷つけているということ、
何故、わからないのでしょうか。

救命センターのブログということですから、
毎日のように、生死に関わるような命と
向き合って、闘っている救急医の方、
スタッフの方が綴っていらっしゃるのだと
思います。

命が助かって快復されていく患者さんもいれば
助けられなかった命を看取り、
ご家族の悲しみに立ち会うことも多い場所
でもあると思います。
だから、患者さんのご家族への対応にも
より慎重で細やかな気配りや心遣いに
留意されているのだと思います。

 

最後になりましたが、
突然、命を奪われ亡くなられた
赤ちゃんも含め３名の方の
ご冥福を心よりお祈り申し上げます。

そして重体となっているお子さん、
重軽傷を負われたお子さんの回復を
願っています。