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映画『おだやかな日常』 [cinema]

 

アップリンクで上映中の
『おだやかな日常』を見に行ってきました。

 

3.11

そして、原発事故が起きてからの
東京に住むふたつの家族の日常を
ドキュメンタリー風に映していました。

映画は、あの音から始まります。
(ここで詳しくは綴りません)

東京のアパートに住む
子どものいない夫婦と、
幼稚園に通う娘が一人いる家族。
夫は震災前から浮気をしていたらしく、
震災をきっかけに、妻や子供よりも
付き合っている女性が大切だからと、
別れを切り出し、家を出ていき、
アパートには妻と子供が残されます。

子どものいないユカコと、
夫に出て行かれたサエコ。
二人は同じアパートに住んでいながらも
接点はない様子。
原発事故後、二人はそれぞれネットなどで
放射能について調べ始め、
周りがまだ無関心な中、強い危機感を持ちます。

それからの二人の日常、二人の周辺に起こることを
それぞれ別々に追っています。

 

これから先のストーリーは、
実際にご覧になって頂きたいので綴りませんが、
感想としては、切なかったですね・・・

ドキュメンタリー風に撮られているので
とてもリアルだし、
本当にあったのではないか、
今もあるのではないかと感じます。

でも、一番可哀想なのは、
やっぱり子どもです。

最後は、希望が見えるように
終わってくれたのが救いでしたが
親が悪いわけではないのですが、
結局、振り回されているのは子どもで・・・。

嫌がらせしたりする人間は、
もちろん酷いと思いますが、
でも、やはり誰が悪いとは
はっきり言い切れないと思いましたね。

子どもを守りたい一心で、
幼稚園や他の保護者に感情的に訴えるサエコも、
「不安を煽らないで!」とサエコと対立する保護者も
どちらの気持ちも親としてわかります。
みんな、子どもを大切に想うが故のことです。

 

だから、それぞれの選択や価値観を
否定してはいけないんですね。

避難を望み、避難できる人はすればいい。
今の場所に居たいと思う人はいればいい。

他人から強要されたり
押し付けられるものではないからです。

どう選んだとしても、自分が信じたことに
堂々としていればいいんです。
誰の人生でもない。自分の人生なのですから。

ただ、偏った情報の中だけで判断せず、
様々な情報の中から、自分だけで判断せず
家族で話し合ったり、
わからないことは相談したりして判断すればいい。
それだけじゃないでしょうか。

生きていく上で、
何もリスクは放射能だけではありません。
様々なリスクの中で既に生きているわけですから。

 

寺島進さんが、ワンシーンだけ出演されているのですが
さすがです。引きつけられました。
ホント、この短いシーンも胸が痛みました。
実際にあったことでしょうし・・・。

そして、サエコを演じた杉野希妃さん、
ユカコを演じた篠原友希子さんも素晴らしかったです。

ぜひ、ご覧頂ければと思います。

 

チケットを購入した時に、他のフライヤーと一緒に
こちらを頂きました。

 

DSC05005 10%.jpg

 早川由紀夫氏による
福島第一原発事故の放射能汚染地図
七訂版2012年8月8日

 

 

 DSC05006 10%.jpg

こちらにも書いてありますが、
放射能対策に正解はない。
自分で決めよう。
私もそう思います。

 

 

DSC05007 10%.jpg

 

 

 

◆ 「おだやかな日常」公式サイト


 


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