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石巻・日和幼稚園訴訟、園側に賠償命令 仙台地裁判決 [news]

 

幼稚園の送迎バスが津波に襲われ
5人の園児が亡くなり、
園児4人のご遺族が2011年8月に
園側に安全配慮義務違反があったとして
訴えてから2年。

津波犠牲者の遺族が管理者側の
法的責任を問う初めての司法裁判。
今日、その判決が仙台地裁であり、
園側の責任を認める判決が下されました。

 

タクシーで石巻の駅から高台を通り、
細い坂道を下った坂の途中にあったその場所。
子を持つ母親として、どうしても手を合わせたいと伝え、
案内して頂きました。
お花やお菓子、ジュースなどが手向けられた
あの場所に初めて行ったときの感情は
今も強く残っており、これからも忘れることはありません。
小さなおもちゃなども手向けられていて、
幼い子が亡くなったことが一目でわかるその場所を
思い出すと、今も胸が詰まります。

 

園側としては、早く保護者に子どもを引き渡そうと
バスを走らせたとのことですが、
大津波警報に気付き、園へと引き返す途中で
津波に巻き込まれ、
その後、門脇地区では大規模な火災が発生。
お子さんを亡くしたご遺族は、
焼け残った衣服などで身元を確認されたと言います。


多くの住民が日和山へと逃げていた中、
何故、高台にある幼稚園から、
南浜、門脇地区へと向かったのか。
津波の大きさは予見できなかったかもしれないけれど、
あれだけの大地震であれば、津波が来るということは
予想できたはず。
津波が来ると予想すれば
高台にある幼稚園に子どもたちを留めたほうが
安全だという判断はできたはずです。

真実を知りたい、何故自分の子どもが
亡くならなければならなかったのか、
ご遺族のお気持ちを思うと
判決が下りても、一つの区切りにはなるかもしれませんが、
愛する子どもは帰ってこないという現実は
何も変わらないということです。

それでも、生き残った者は生きるしかなく、
生きるということは、
過去には戻れないことを受け入れて
前に進むしかないんですよね。

でも、それが簡単にできたら、辛くも悲しくもない。
簡単に割り切れないから、苦しいのです。

子どもを亡くすということは、
私だったら、自分が死ぬことよりも辛いこと。

そんなお辛い中、裁判という
精神的にも本当にしんどいことと
向き合わなくてはならなくて
その裁判が長ければ長いほど、大変だと思います。

親御さんが一日も早く、本当に落ち着いて生活が
できることを祈っています。
 

 


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