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ファシリティドッグ [medical]

 

少し前になりますが、
ニュースでファシリティドッグを紹介していました。

セラピードッグは、皆さん聞いたことがあるかも
しれませんが、ファシリティドッグはご存知でしょうか?

今、日本では、神奈川県立こども医療センターと
静岡県立こども病院の2か所で、
ハンドラーさんとファシリティドッグのチームが
それぞれ1組ずつ、常時勤務しています。
NPO法人 シャイン・オン!キッズへの
寄附により、病院へは無償で派遣されています。 

ファシリティドッグは、病院内での立ち居振る舞いや
闘病中の子どもとの接し方など、
特別に高度な訓練を受けています。
また、ハンドラーの方は臨床経験のある医療従事者で
あることが決められています。

このファシリティドッグによる医療的な効果が
今、期待されています。

辛く苦しい治療の際に、傍に居たり
触れさせることでストレスの緩和や、
時に、心の支えにもなっています。

ある5歳の男の子が、小児がんの治療を受けています。
初めは、病院が大嫌い、先生のことも受け付けず
心を閉ざしていたそうですが、
ファシリティドッグの「ヨギ」との出会いで、
「ヨギに会いたいから病院に行きたい。」とまで、
話すようになりました。

彼の中で、ヨギの存在はとても大きく、
小児がんの根治治療のカンファレンスにまで
ヨギとハンドラーさんが参加するほどでした。

男の子が治療室に向かう途中、
ヨギも常に寄り添って、ハンドラーの方が、
男の子に、ヨギのリードを握らせたまま
治療室へ向かいました。
一本のリードで、繋がっている。
それが、治療を前に不安な男の子にとって
どんなに心強いか、どんなに心の支えであるか、
想像できます。

発熱や吐き気など強い副作用を伴う治療。
全身に放射線を当て、大量の抗がん剤を投与。
本当に辛く苦しい治療のはずなのに、
ヨギが治療室から退出するギリギリまで
男の子に寄り添っているからか、
男の子は落ち着いて治療を受けていました。

治療が終わり、クリーンルームに入ってからも、
ヨギはクリーンルームへの入室も許可され、
男の子の傍で、静かに寄り添っていました。
男の子は、何度もヨギの体を撫でながら
とても落ち着いた様子で過ごしていました。

お母さんがインタビューを受けている途中、
男の子は、
「ママ、涙出ない様にね。」と、お母さんを気遣うのです。
そして、男の子は治療を受けてきたばかりなのに
「楽しい」と言うのです。

人の力だけでは、なかなか行き届かない部分を
ファシリティドッグやセラピードッグなどの動物たちが
補ってくれているのかもしれません。

不思議な事に、ヨギは、自分から気になる病室へ
入って行ったり、病院の七夕祭りに参加していた時、
5歳の男の子に気が付くと自分から歩み寄っていくなど
していました。

今は、日本に2組だけですが、
もっと増えていくといいなと思います。

ぜひ、シャイン・オン!キッズのHPから
詳細をご覧になってみてください。
そして、ご協力頂けるようでしたら、
ぜひ、ファシリティドッグの活動が広がるよう、
ご支援、頂けたらと思います。

ファシリティドッグ・プログラム

 

 

 


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