根本的な問題

保育園の待機児童問題。

根本的なところが解決されない限り、
無理だと思います。

保育所だけ増やしても
保育士さんが増えなければ意味がないということです。

仕事を持つお母さんが我が子を何としてでも保育園に入れたい、
入れなければ仕事が出来ないという切実な言い分もわかりますが、
ご自身も働く女性なら、保育士さんの待遇、
職場環境も同時に考えてみてほしい。

私も一時、保育士の資格を取って保育士を目座したいと思ったことがありますが、
お子さんを預かる、お子さんの命を預かる
大変な仕事のわりに、お給料は低く
保育士さん一人辺りの負担も大きいので
辞めていく保育士さんも多いのです。

受け入れ人数を増やせばいいなどと簡単に国は言いますが、
保育士さんの数が十分でない状態で
受け入れ人数だけ増やせばどうなるでしょうか。
こうした現実も同時に考えるべきです。

これは医療の問題にも言えることで
年々、小児科の病院は減り、
小児科、新生児科の医師を目指す学生も少ないという。
理由の一つに、労働環境が厳しいということ。
単に建物を作ればいい、ベッド数を増やせばいいという問題ではないのです。

保育士も医師の資格も国家資格で
誰もがすぐに簡単になれる職業ではありません。
また、一時的に人が入っても
そこで働く人が安定して働ける待遇や環境でなければ、
仕事のキツさで辞めていく人もいるでしょう。

何とかしてほしいと訴えるなら、
こうした社会全体が抱える
様々な根本的な問題についても
他人事ではなく考えるべきだと思います。