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真の強さとは [etc.]


内田前監督によるある意味いじめの対象となってしまったと言われている宮川選手。

彼は、優しい性格で闘志を全面に出すようなタイプではなく、
内田前監督が好むタイプの選手ではなかったようだと、
関東学連の記者会見で話されています。

アメフトというスポーツの激しさは
他の様々なスポーツと比べても
格段に激しいものであることはわかります。

しかし、あくまでもスポーツ。
喧嘩じゃない。
しかも、優しい性格が何故いけないのか。



私の息子もチームスポーツをしていました。
水中の格闘技と言われる、
相手選手と激しく当たることのあるスポーツです。
チームは毎回全国大会に出場するようなチームでした。

息子も優しい性格からか、積極的にレギュラーを奪いにいくとか
相手チーム、選手に闘志を剥き出しにするというタイプではなく
息子が練習を1日も休まず努力していても
練習を時々休んでも上手な子の方がレギュラーに選ばれ、
コーチからは、優しい性格を指摘され、
なかなか試合に出してもらえないことがありました。

チームが勝つために、強くなるためには
努力だけではレギュラーに選ばれないのはわかるし、
もちろん、溢れる闘志を全面に出すことも大切かもしれません。

でも、性格はなかなか大幅に変えられるものでもなく、
本人のスポーツに対する考え方もあるでしょうし、
結局、息子は受験も控えていたので
自らの意思でチームを辞めましたが、
本人の中では、様々な不満もあったようです。

私も今は、息子にはそのスポーツや
コーチの考え方や指導、チームの雰囲気等が
たまたま合わなかっただけかもしれないと
思っています。

レギュラーになれなくても、
息子の、自分のことより仲間やチームを思う性格、
他の人がやりたがらない雑用を
自らすすんでやる姿勢、
そんな息子を私は誇りに思いますし、
人間の真の強さとは、真の優しさがあってこそ、
本当に強い人間になれるのだと私は信じています。

宮川選手には、自分の優しさを弱さだと思わずに、
優しさを忘れる必要も、無くす必要もないと思うので、
自分の信念をしっかり持って、これからの道を歩んで欲しいです。

まだ20歳、希望に満ちあふれ、いろんな可能性があります。
何も、これで彼の人生が閉ざされたわけでは全くありません。

誰もが、失敗や間違いを経験します。
その時の姿勢と、過ちをどうその後に活かしていくのか、
自分が何を成すべきかを考えていくことが大事だと思います。

人生には必ず分岐点や、大事な選択を迫られる場面が多々あります。

どうしたらよいのか悩む中で
自分一人ではわからず、
親や先生など、周りの意見や助言が必要になるときもあるでしょうし、
それらの意見に耳を傾けてみる勇気や柔軟な考えも
必要な場合もあると思います。
でも、最終的に決断するのは自分です。
自分が責任を持つのです。

その決断に必要になるのは、自分の信念です。

宮川選手も他の部員の方々も
今は大人に対する不信感があるかもしれません。
でも、残念ながら理不尽なことは、これから先、社会人になっても幾らでもあるでしょう。
もしかしたら、社会に出てからの方が多いかもしれません。

ただ、自分が誠実に生きていれば、
困った時に助けてくれる大人は必ずいます。誠実に生きていれば、必ず。



宮川選手、
どうか自分の信念を大切に、
未来への希望を決して失わず、諦めずに
過ちを今後、いい方向に活かしてください。
あなたの優しさは決して悪くありません。

そして何より、あなたには嬉しい時も
辛い時も共に分かち合ってきた仲間がいます。
一人ではないことを忘れないでください。


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